南禅寺畔「瓢亭」本店は、すべてが絶品

ついつい旅行中でも夜更かしをしてしまうこともあって、2日目の午前中は出かけずにゆっくりとすごしていました。お昼前にホテルを出て、地下鉄の乗り継ぎながら蹴上に向かいます。南禅寺近くにある「瓢亭」のお昼を予約してもらっていました。

予備知識をまったく持たないでお店に行ってしまったのですが、失礼にあたるくらい、本当に素晴らしいお店でした。結果的には、旅行中でもっとも好きだったお店です。

お店に着いて、通していただいたのは離れのようになっているお部屋で、広大な敷地内のお庭の中に点在しているもののひとつでした。天井が低く、もともとはお茶席のための場所であったのかもしれません。

畳の部屋で座布団にすわり、お食事はお膳に用意していただくスタイルとなっておりました。L字型に4名が座ったのですが、どうやら私が上席に座ってしまったようで、常に最初にお料理を出していただいておりました。グループ内では若造なので、ちょっと恐縮です。

季節もののお料理に混じって、こちらの名物「瓢亭たまご」も出てまいりました。真ん中は節句にちなんで「ちまき」ですね。白身魚のお寿司が中に入っていました。

もっとも印象に残ったお料理は、白味噌のお味噌汁でした。関西人の好みの味付けなんだと思いますが、ちょうどよい濃厚さで、香りも味も絶品でした。

お邪魔していた離れは、築400年という代物だそうで、それだけで京都を感じずにはいられません。離れをつなぐ道にあるランプカバーもかわいい。