何度見てもコーフンしますね

アメリカという国は、いろんなところに音楽があふれていると思っているのですが、その表れのひとつはマーチングです。

アメリカ社会の中で、マーチングは市民権を持っていると感じます。学校には必ずといっていいほどマーチングバンドがあり、パレードやアメフトのハーフタイムショーを日頃から見る機会があるのです。

マーチングバンドには、楽器編成などによっていくつかのタイプがあるのですが、そのひとつにビューグルと呼ばれる管楽器とスネアドラムなどの打楽器からなる「ドラム&ビューグルコー」というものがあります。

屋外で演奏することを想定して作られた楽器だと思いますが、通常のトランペットなんかより管のくねくねが少なく、音抜けがよいものになっています。

この編成でのコンテスト、というのがあるのですが、毎年夏にアメリカで世界大会が開催されています。(Drum Corps International World Championship

コンテストなので、出演者の数や年齢などの規制、ジャッジメントのルールなどが細かく決められ、公式のジャッジが点数をつけて審査するのですが、ショーそのものの完成度は大変高く、毎年開催されるフットボール場を満席にしてしまうほどです。

開催時期はちょうど日本のお盆休みのちょっと前くらいにあたるので、エアチケットがかなり高くなるのですが、これまで時々このコンテストを見に行っています。

2004年の大会でも、毎年おなじみのコーが最終選考まで残り、素晴らしいショーを見せてくれていました。私が好きな「Santa Clara Vanguard」は、コルサコフのシェラザードをやっており、ショー全体のまとまりや演出がよかったです。

(写真は観戦席から撮ったCrossmen)

私自身は打楽器プレイヤーですので、ドラムラインについつい目と耳が行ってしまうのですが、BlueDevilsがパーカッションのハイスコアを取ったと記憶しています。毎年、パンチの効いたドラミングとパフォーマンスで、想像力豊かなアメリカンのセンスに恐れ入ってしまいます。

私がDCIの存在を知ったのは大学生のときで、よもや自分が参加する、ということは思いもしなかったのですが、最近では日本からアメリカのメジャーなコーに参加するのも増えてきているようですね。ここ数年の間に、実際に出ていた、という方々に会うことも結構ありました。もう一度高校生くらいからやり直せるなら、DCIを目指したいところです。